2018.06.21

祝200万再生! バズ動画誕生の要因を探る

ストライダーキッズレース中の友達を助ける

目次

イベント紹介動画の1シーンがバズった!!

いままで動画を作っていて体験したことのなかったバズ動画を体験することになりました。まずはこちらのFacebookページでの投稿画像をご覧ください。

ストライダーカップ2018大阪で子供が助ける

Facebookにおいて再生回数209万回!!!
(2018年6月15日公開,2018年6月21日現在)

レース中に友達を助ける姿に共感の嵐

今回バズった動画がこちらになります。

2018年6月2日に大阪の万博記念公園で開催された「ストライダーカップ2018」2才クラスのレースの最中の出来事でした。

レース開始後、第一コーナーで転倒してしまった友達に気づいた男の子がレースの途中にも関わらず立ち止まり、転んだ男の子に近づきます。

ストライダーカップ2018大阪で子供が助ける

そして助けてくれるのがわかった男の子のこの嬉しそうな表情!!

ストライダーカップ2018大阪で子供が助ける

転倒したストライダーを近づけてあげて助けてあげます。

ストライダーカップ2018大阪で子供が助ける

アイコンタクトをして再び一緒に走り出す

わずか30秒足らずのシーンではあるものの、2才の子供の人を思いやる優しさに日本だけに止まらず海外からも賞賛のコメントがいまも続いております!

イベント紹介動画から生まれた奇跡

こちらの映像は、2才から5才の子供用のランバイク「ストライダー」のイベントの一コマになります。今回お仕事でイベント紹介動画を制作させていただく中で、見つけた素材を抜粋してコンテンツにしたところ、今回の爆発的なバズ動画につながりました。

そもそも、当初はこのショートコンテンツを作る予定はなかったのですが、たまたま発見したところから急遽コンテンツとして出すことになり、今回の200万回再生につながることになりました。

「イベントに来たくなるような動画にして欲しい」

これが今回ストライダーさんからいただいたお題でした。イベント紹介動画を作るのが当初の目的で、そもそもバズ動画を作ることは目的としていませんでした。イベントは2日間に渡って行われ、2才から5才までのレースが行われると同時に、体験スクールやアトラクションなど多岐に渡るイベントが開催され、至るところで撮る素材があふれています。しかもどこで何が起きるか分からないイベントでの撮影というのは非常にプレッシャーがありましたが、2人の強力なサポートカメラマンのおかげでいい素材を撮ることができました。

ちなみに2日間で撮れた素材は合計10時間!! そして完成したメインのイベント紹介動画は3分弱なので、わずか0.5%しか使えていないです、、、が、逆に言うとそれだけ厳選された素材になります。そしてこの10時間の素材の中から選ばれた今回のバズ動画の素材が30秒なので、確率的には0.08%という奇跡的な数字となります。(バズ動画を作るには高い確率なのかもしれませんが)

 

イベント紹介動画から奇跡のコンテンツが生まれた経緯についてはこちらの記事をご参照ください。

バズ動画が生まれた要因を探る

冒頭にも書いた通り、いままで動画を作っていてこんなバズ動画を体験したのは初めてです。もちろん毎回多くの再生回数が上がればいいとは思っているものの、なかなか狙ってできるものではありません。ただ今回の件を通じて自分なりにバズ動画を生み出した要因を整理したいと思います。

1,「良いシーンを撮る」という意思

そもそも今回の目的は「ストライダーカップ」というイベント紹介動画を制作する依頼で撮影させていただきました。今回はイベントの規模が大きかったために3人体制で撮影に臨みました。その際にチームに共有したのが「何が起きるか分からないので、よく観察していいシーンを残してほしい」というシンプルなお願いをしました。上記のイベント紹介動画でも精一杯伝えましたが、この2日間の中に非常にたくさんのドラマがありました。2才で初めてレース出た子などは、コースの外にいるお父さんお母さんを探して泣きながらゴールをしたり、はたまたレースに取り組んできた5才の男の子たちはすごいスピードでレースを走ったりします。本当にどのシーンを切り取っても画になるシーンがたくさんありました。その結果、撮影素材はおよそ10時間にも渡り、その素材の中にはメインの動画では使い切れなかったほどのいいシーンがたくさんありました。

ストライダーカップ2018大阪大会の画像

ストライダーカップ2018大阪大会の画像

今回のバズ動画になった1シーンも、上記のようによく観察された上で撮っていただいて、それは「良いシーンを撮る」という意思があったからこそ、このシーンを見逃すことなく撮れたのではないでしょうか。もちろんこの時点では「バズ動画を作る」という目的はありません。ただシンプルに「良いシーンを撮る」というところに向かった結果撮れたということになります。

2、シンプルでわかりやすいストーリー

今回のバズ動画は尺にすると30秒、そして言葉にすると

「レース中に転んだ友達を助ける勇気ある男の子」

という非常にシンプルなストーリーになります。動画を作っていると陥るのが「どうしても説明くさくなる」という点です。内容を理解していただくためにテロップを入れたり、音楽を入れたり、カット割りを考えたりしますが、今回のバズ動画は最後の背中のカット以外は全て1カットで撮影しており、説明がなくてもわかります。ゆえに、言葉が必要ないために、海外でも共感された理由とも考えられます。これは動画を作る人間としては複雑なところではありますが、「時には何も手を加えない方が伝わることもある」ということなのかもしれません。

あと無条件で可愛い子供、、、これがバズ動画にならないわけがないですね。

ストライダーカップ2018大阪で子供が助ける

3、熱意ある担当者の判断

これは対企業での場合に限るのかもしれないですが、今回のバズ動画の誕生の裏側にはストライダー担当者の熱意が一番の要因だと思いました。

冒頭にも書いた通り今回の依頼はイベント紹介動画がメインの依頼なので、この動画を制作の途中で見せる必要はなかったのですが、素材をチェックしている時にふと目に止まり、「こんないいシーンありましたよ!」と報告をしたところ、担当者が考えてくれた結果「これもコンテンツにしたいです」という熱烈なオファーがあったために、加工を加えて今回のバズ動画へと変化を遂げました。

もしもこの担当者が作業的にこなす方だとしたらこちらが送った映像も「単なる確認素材」として受け流されていた場合もあることでしょう。

ちなみに今回のFacebookでの再生の前に、実はテスト的にInstagramのみでアップしていたのが、どうやらいつもの投稿よりも異常に反応がよかったために、複数のSNSで投稿するということで今回の結果につながったとのことでした。

どのSNSで発信するのか

こちらちょっとバズ動画の要因と少し逸れますが、各種SNSにおいてレスポンスも違いましたのでそのあたりについても言及しておきましょう。ちなみに投稿した動画は全く同じです。

  1. Facebook 209万回 (6月15日公開 ページいいね数:30,951)
  2. Instagram 24万回(6月14日公開 フォロワー数:6,393)
  3. YouTube 2,556回 (6月17日公開 登録者数:2,854)
  4. Twitter 1,092回(6月17日公開 フォロワー: 1,498)

一番驚いたのはシェア機能のないInstagramでこれだけの再生回数が伸びたことでした。一部の方がリポストアプリを使って紹介しているのは見かけたのですが、ストーリー機能とかでも紹介してくれた方が多かったようです。またタイミング的にもイベントが終わってから2週間というまだ熱がある頃に投下できたというのも一つの要因として考えられます。これが例えばイベントが終了してから3ヶ月後とかになっていたとしたらイベントの参加者の興味を巻き込むことなくスルーされていた可能性もあります。

そしてやはり強かったのがFacebookでした。コメント付きでシェアしてくれる方がたくさんいるので、シェアに次ぐシェアが続いて今回のような結果になったかと思われます。逆にTwitterで伸び悩んでいる要因としては、しばらく待たないと結果が分からないので、タイムラインをスクロールされてしまうということが考えられます。

以上のようにSNSによってもかなり特性が分かれるので、一つの媒体にとらわれずに自社の向いている媒体でいくつかテストしてみるのもノウハウの蓄積になることでしょう。もしかするといままで結果が出なかった動画がもしかしたら別のSNSではバズ動画になる可能性もなくはありません。

僕達のチームとしても、今回のこのバズ動画をきっけにストライダーチームとそれぞれの媒体でどのようなコンテンツが必要になるのかこれから探っていく予定です。

これは「チームプレイ」としか言いようがない

以上、今回のバズ動画に至った3つの要因を遡ってきましたがこれはもう「それぞれの連携があったから生まれた奇跡」としか言いようがないです。始まりはストライダーさん側の「イベントをもっと多くの人に知って欲しい」という熱意から始まり、その思いをしっかり受けたチームメンバーが最高の瞬間を抑えてくれて、最終的にそれを受け取ったストライダーさん側がしっかりと最後のゴールを決めてくれたという、それぞれの立場が異なるポジションの人間が「いま自分に出来るベスト」のパス回しをした結果、今回のバズ動画が生まれたのではないだろうか。

毎回このようなバズ動画を狙って作るのは難しいかもしれないですが、このようなチーム感を持って「一緒にいいものを作りたい!」という方おられましたらぜひお問い合わせいただければと思います!

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記事を書いたひと

森本 圭

代表取締役 CEO

Web周りすべてのコンサルタント・ディレクターとしてご相談を承ります。デザイン、コーディングそしてインターネット広告の運用も私自身が手掛けておりますので、内容の濃いコンサルティングが可能です。