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2017.01.24

動画と画像、広告効果が高いのはどっち?各々の役割の大きな違い

動画 vs 画像

目次

「動画が流行ってるから、動画作りたい」という企業様も日々増えてきました。ただ、どの企業様も共通して「どんな動画を作ったらいいの?」という悩みは多く見られ、「なんとなくこんな感じで!」というばっくりとした要件で制作された動画も非常に多いのではないでしょうか。

当記事では、動画制作の一番最初に、何を考慮するべきか?をご紹介したいと思います。

動画はあくまで手段であり、目的ではない

そもそも論ですが、動画は作りたいから作るではなく、流行ってるから作るでもないです。目的達成の手段の一つでしかありません。世間で「動画が今は旬!プロモーションするならこれからは動画だ!」と囁くものなので、「うちも競合他社と差をつけたいから動画だ!」と予算を割くケースも少なくないかと思いますが、これは大きな間違いです。結果的にかっこいい動画となり、制作側も発注元もみんな満足!となればいいのですが、どの会社も貴重な利益から捻出して広告費に予算を割いているはず。ただ「満足」のために数十万円もお金をかけてはいけません。

ただし、「動画が今は旬!プロモーションするならこれからは動画だ!」というのはウソではありません。動画は画像の何千倍、何万倍(参考:情報量5,000倍!?今動画コンテンツが必要な理由その1)の表現量を持っていると言いますし、筆者自身も同感です。1秒間に何十枚もの静止画を表示し、動きに連動してるわけなので、当然かなりの表現が可能となります。また、SEO対策の概念でも、動画が含まれるページはSEO効果が53倍にもなる、と言われています(参考:53倍検索に強い!?今動画コンテンツが必要な理由その3)。つまり、表現量が多くないと目的が達成できないときに、動画を選ぶのが正しい選択となります。これはその制作物を使って広告出稿するかしないかは、関係ありません。

例題.大自然を表現するには、画像じゃなくて動画がいい!?

この問いについて、みなさまはどう考えるでしょうか?エベレストほどの大きな山の壮大さを伝えるには表現の幅が必要だから、画像より動画のほうが魅力を伝えやすくなるのではないか、と考えるのが先ほどまでの話でした。

当然、僕の考えが絶対正しいというのはないのですが、一意見を書きます。

答えはNoです。

曖昧な表現となってしまうのですが、ケースバイケースです。例えば、写真は動画では表現できない味があります。動かないからこそ、見る人に想像力を掻き立てます。写真の勉強を始めたばかりの僕が写真のことを語るのは100年早いですが、動きのない被写体が次にどんな動きをするのかを想像させられるのが写真。見る人より先に動くことでインパクトを与えられるのが動画です。例えば、下の写真、僕が撮ったのですが、どんなことを想像しますか?


撮影した自分の意図としては、「キレイな海を前に、居てもたっても居られず思わず駆け出す自分」を表現しています。でもこれが動画だったら、そう考えてるうちに動画の僕は海へ飛び込んでしまっているでしょう(笑)そうなると、ユーザーは考える暇もないので早々に答えを得てしまいます。場合によっては、写真であるからこそ、ユーザーの想像と思考がめぐり「あ〜沖縄行きたいな〜」とか考えだすかもしれません。沖縄の広告だったなら大成功ですよね。

動画ならではの利用シーンとは

商品説明、インタビュー、想像しきれないドラマがあるシーン、思わず目を止めてしまうようなインパクトを与えたい時、ストーリーを伝えることで感動を与えたい時。細かいことをあげると数え切れませんが、例えば下の動画はどうでしょう。個人的に大好きな動画です。

トヨタのCMであるということは気づかず、でもなんとなく最後まで見てしまう。最後、急に営利的になりますが(笑)。この動画でどのくらいの人が自動ブレーキシステムの車を購入したかは分かりませんが、自動ブレーキシステムで大切な人を守ることができると認知させる戦略としては成功している動画ではないでしょうか。私個人的にも、自動ブレーキシステムの車が必要と思ったことはなかったですが、家族がいたら保険の意味も込めて自家用車に当システムを導入したいな、と思ったのは事実です。

さて、これを写真(+文字)で表現できるのか?というのが当記事の言いたいこと。言わずもがな、ですね。

もちろん、動画は広告出稿することだけが全てではない

再三、動画と画像を広告の目線で解いてきましたが、動画は必ず広告に出すものであるとは申し上げてはいません。社内教育に使われたり、店舗内外に置くデジタルサイネージで再生したり、使用用途は様々です。結婚式の思い出ビデオは感動をくれる大切な表現手段です。今回はプロモーションという視点から、動画と画像の広告概念をご紹介させていただきました。プロモーションで動画を制作する際に、ご参考いただけたらと思います。

記事を書いたひと

森本 圭

代表取締役 CEO

Web周りすべてのコンサルタント・ディレクターとしてご相談を承ります。デザイン、コーディングそしてインターネット広告の運用も私自身が手掛けておりますので、内容の濃いコンサルティングが可能です。